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私にとってのイスラム教

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先日ご報告をしましたが、改めて。6月4日、マレーシアにてシャハーダ(信仰告白)を行い、イスラム教への入信手続きを済ませてきました。

マレーシアを旅すると、いつも自然とイスラム教徒の方と接する時間はあり、マレーシアと出会ってからは一番身近にあった宗教と言ってもいいのが、イスラム教でした。でも、そうは言っても、マレーシアのイスラム教徒の友人もいろいろで、普段は全く信仰を感じさせない生活を送っている人から、厳格に教えを守って暮らしている人までと、程度もいろいろ…。そして、やはり日本で生まれ育ち、信仰を持っていなかった私には最初は理解しずらい考え方や習慣があったりしたことも事実ですが、この数年、そういう疑問についてもきちんと説明してくれる友人ができたこと。そして、その友人はいろいろなことにいつもチャレンジしていて、強い心を持っていて、どうしてそんなに強い意志で生きられるのかな、と尊敬できる人でした。だんだんとその強い意志とか心の土台にあるのは幼い頃から培ってきたイスラム教の精神があるからなのかもしれないな、と思うようになりました。

もともと、自分の中に身近にあったイスラム教への興味が、その友人のおかげで「もっと知りたい、勉強してみたい、この世界に身を置いていたい」という気持ちを生み…。でも、徐々に気持ちが傾いてはいたものの、はっきりと明確な答えが出せないまま過ごしてきていたのですが、5月にマレーシアで過ごしていた時に、はっきりと自分の中に気持ちが固まるような瞬間が訪れて。本当なら、そのままもうモスクに行ってシャハーダをしたいと思ったくらいの気持ちの強さだったのですが、手続きとかあるよね…と、一応そこは冷静になり(笑)、いろいろ考えながら東京に戻りました。この時の帰りの飛行機では、身体は疲れていたけれど、ずーっとこのことを考えていて一睡もしませんでした。

当たり前だけれど、イスラム教はマレーシアだけの宗教ではないから、当然日本でもシャハーダをすることはできます。今すぐシャハーダをしたいのなら、東京のモスクでもいいのですし、どうしようかな…と考えたけれど、やはり、イスラム教との出会いをもたらしてくれたマレーシアで行うことが、私にはごくごく自然な流れでした。

マレーシアでも日本でも、世界のどこでも、二人のイスラム教徒の証人を前にシャハーダ(信仰告白)をした瞬間からイスラム教徒になる、ということですが、それに加えて、「入信証明書」というものが必要な場合は、きちんとした書類上の手続きも必要になります。入信証明書は、必ずなくてはいけないものではありませんが、たとえば、イスラム教徒との結婚に際しては入信証明書が必要になります。私の場合は、結婚などのためのシャハーダではありませんが、自分の意思の証としてその証明書が欲しいと思ったので、シャハーダとともに入信証明書も発行していただける方法を選択しました。

      

シャハーダをしようと決めたのは、5月3日。それから行動し、ラマダンは必ずトライしたい!と思ったら、なんとも弾丸な日程でのマレーシア旅となりました…。仕事も休めなかったので、週末を使って1泊3日(実質1泊2日)。短い滞在だったけれど、シャハーダのためにモスクにいた2時間は、とてもとても濃い時間で、一生忘れられない時間に。シャハーダの言葉を述べている瞬間は、頭の中のいろんな思考が全部キレイに止まるというか、後から振り返ると、本当に「真っ白」ってこういうことを言うのだという感覚でした。生まれて初めての感覚だったと思います。

いろいろ書いても、表現しきれないくらいの気持ちがあるけれど、自分で決めながらも右往左往する私の面倒を見てくれて、いっぱいの気持ちとともにシャハーダを見守ってくれた友人達に、心から感謝しています。そして、これからたくさんのことを学んでいきたいと思っています。どんな人生が待っているのかな、とわくわくしています。

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